前回赤ワイン用のぶどうのお話をしましたが、今回は白ワインに使われるぶどうをご紹介してみようと思います。
白ワイン用のブドウは果皮が薄い白ぶどうを使います(希に黒ぶどう(ピノ・グリ)を使うこともあります)。黄緑色や灰色がかったピンク色の果皮を持ち、果実味や酸味のビリエーションの豊富さが特徴です。
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白ワインで使われるぶどう品種
【シャルドネ】
フランス、ブルゴーニュ地方の代表的な白ワイン用ぶどう品種です。各国でも栽培されており「白ぶどうの女王」とまで呼ばれています。シャルドネの最大の魅力はクセが少ないこと。
クセが少ない分、ぶどうが育ったテロワールの個性や気候をワインに反映しやすい品種です。
冷涼な地域だと果実味が引き出され酸味が際立つワインに仕上がり、温暖な地域だと桃など甘めの果実味が引き出され酸味も穏やかです。このようにさまざまな味わいをだす品種です。
【ソーヴィニヨン・ブラン】
ソーヴィニヨン・ブランはフランス、ボルドー、ロワールを筆頭に世界中で栽培されています。ニュージーランドのマルボーロ地区などでも栽培され、この国を代表する品種になりつつあります。
全体的に軽やかな味わいを持っていて、青々とした風味がこの品種の特徴。冷涼な地域ではハーブのようなニュアンスが現れ、チリなど暖かい地域だと、柑橘系の果物のニュアンスが強いです。
【リースリング】
リースリングはドイツを代表するぶどう品種で、フランスではアルザス地方では1960年ころから栽培が盛んになり、オーストラリア等でも栽培されています。
冷涼な気候で育ち、シャープな酸味とミネラル感ある味わいが特徴です。辛口から甘口のワインまで幅広く造られています。
【ミュスカデ】
主にフランス、ボルドー地方で栽培されている白ぶどうの品種です。辛口白ワインに使われる他、薄い果皮に貴腐菌が繁殖しやすい特徴があり、極甘口の貴腐ワインの主要品種としても使用されています。
【セミヨン】
主にボルドー地方で栽培されるぶどう品種で酸味や果実味が少ないものの、糖度が高くまろやかで優しい口当たりのワインに仕上がります。
ソーテルヌ地区の貴腐ワインの原料としても使われ、カナダやニュージーランドなど、遅摘みぶどう(レイトハーベスト)の甘口ワインなどにも使われます。
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【ヴィオニエ】
主にフランス、ローヌ地方で栽培されているぶどう品種です。収穫量が多くなく、完璧な日当たりを必要とするため育てるのが難しい品種です。強い芳香性があり、厚みのあるワインに仕上がります。
【ピノ・グリ】
ピノ・グリは主にフランスアルザス地方で造られるぶどう品種です。ピノ・ノワールの変異種で果皮が薄いピンク色(灰色)をしている事から「グリ(グレー)」と呼ばれています。
ドイツではグラウブルグンダーもしくはルーレンダーと呼ばれ、イタリアではピノ・グリージオとも呼ばれています。
【ゲヴェルツトラミネール】
主にフランスのアルザス地方で栽培されているブドウ品種です。スパイシーでライチのような果実味溢れるワインに仕上がります。
ドイツ、東欧、カリフォルニア、などでも栽培され、辛口の白ワインに使用されます。又、摘む時期を遅らせて甘口ワインとしても使われます。
白ワインのぶどう品種 まとめ
さて今回は白ワイン用のぶどうについて書いてみました。
ワインを最近飲まれた方などは、白ワインの方が飲みやすいと思いますので今回の記事を参考にワインをセレクトしてみては如何でしょうか?
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