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ワインを発酵・熟成させる時に使う容器は、オーク樽かステンレスタンクがあります。この二つには特徴があり、ワインに様々な影響を与えます。

さて今回はこの二つの容器がもたらす特徴について書いていきたいと思います。

 

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オーク樽の特徴

オーク樽は木材を使用しているため、木材がもたらすタンニンや香りがワインに移り味わい深い複雑性が生まれます。また、ステンレスタンクなどとは違い、密封性が低いため、酸化が促されて、ワインの色や味わいが濃くなるのも特徴です。

オーク樽の種類

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オーク樽には主にフランスのオーク材で作られたフレンチオーク樽と、ホワイトオーク材で作られたアメリカンオーク樽があります。オークの木はフランス、アメリカ、オーストラリアなどが有名でハンガリー、ロシアなども栽培されています。

フレンチオーク樽

フレンチオークは材質の特性上、放射状にカットしなければいけずどうしても無駄が多くなります。その為元の丸太の20%しか板材として使うことが出来ないので、アメリカンオーク樽に比べて価格も2倍以上します。

良い物だと樽一つ作るのに4000ドルかかると言いますので非常に高価な物ですね。ワインに与える影響としては、ヴァニラの香りが強く、他の樽よりもしっかりと樽の香りをつける特徴があり、プレミアムなワインを熟成させる樽としては非常に人気が高い樽です。

アメリカンオーク樽

アメリカンオークの大部分はバーボン用に使われています。その理由として、ウィスキーメーカーのマッカランが自社のオーク材栽培用の森林をアメリカに持っているからだそうです。

アメリカンオーク樽の特徴は、ハーブやココナッツ、ヴァニラ香が強いのと、ニューワールドのフルーツ感の強いワインに耐久性を与えると言われています。

その他のオーク樽【ハンガリー・東欧】

ハンガリーや東欧のオーク樽は基本的にフレンチオークに近い木の種類です。最近、ハンガリーや東欧のオーク樽の使用量が年々高くなってきていますが、その理由はフレンチークと同じような効果を出せる上に、コストがフレンチークよりも安いからだそうです。

 

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ステンレスタンクの特徴

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オーク樽とは違い、ステンレスタンクは空気を完全に遮断できます。フレッシュさが必要とされるワインを造るときは、ステンレスタンクを使う造り手が多数います。衛生面や温度管理に関してもオーク樽と比べるとステンレスタンクの方が良いでしょう。

最近のステンレスタンクは、コンピューターで温度を管理しており技術によってより安定してワインを熟成させることが出来るようになりました。

オーク樽だと耐久性にかけますが、ステンレスタンクは耐久性が強いのでコスト面に関してもオーク樽に比べて抑えることが出来ます。ステンレスタンクの一番のデメリットと言えば、オーク材がもたらす木のタンニンや、香りなど複雑性がワインに移らないところです。

しかし最近オーストラリアでウッドチップと言う熟成方法がでてきました。

ステンレスタンク内にオーク材を入れることによって木樽の香りをつけるという醸造法です。この方法は最初EUでは認められていませんでしたが、現在では正式な作り方として認められたそうです。

発酵・熟成に使うオーク樽とステンレスタンク まとめ

ワインを発酵・熟成するときに使う容器の違いでも、大分ワインの味わいが変わります。私個人としては、オーク樽を使用したワインは味わい深く奥行があるワインでとても好きです。

皆さんはオーク樽とステンレスタンクどちらがお好きでしょうか?

 

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