甘口のワインといえば、アイスワイン、貴腐ワイン、ストローワインといくつか種類があります。
貴腐ワインは、貴腐菌が葡萄に付着して作られたワイン。
貴腐菌が付く事で果実の脱水を促進するとともに、蜂蜜やアプリコットを思わせる芳香をワインに与えます。有名な産地としては、フランスのソーテルヌの貴腐ワインが有名です。
ストローワインは、干し葡萄から造るワイン。
ストローとはドイツ語で「わら」を意味し、収穫された葡萄を藁の上で乾かし水分を乾燥させ糖分を凝縮させた葡萄から造るワインです。
全てが藁の上で干している訳ではなく、吊るして干した葡萄から造られたワインもストローワインと呼びます。有名な産地としてはフランスのジュラ地方のヴァンドパイユが有名です。
そして今回のテーマであるアイスワインは、氷結した葡萄から造られるワイン。
主な国や地域のワイン法では、アイスワイン用の葡萄を収穫する際の気温は-7℃を下回るべき旨を定めています。
有名な産地としてはドイツのアイスワインが有名で、通常収穫の時期は9月から10月と言われますが、アイスワイン用の葡萄は敢えてこの時期を避け、寒い冬の時期1月から2月頃収穫します。
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とても貴重で高級なアイスワイン
アイスワインはとても高級でその秘密にはいくつか理由があります。まず、収穫の時期が通常よりも遅く極寒の中手作業で収穫します。収穫が遅いため鳥や虫などの被害があり、収穫高が自然と減少してしまうのです。
また、凍った葡萄からは通常よりも1/8程度しか果汁が絞ることができずよって通常よりも8倍の葡萄が必要なのです。これ故に、アイスワインは貴重で高級なんですね。
上の文でも書きましたが、ドイツでも収穫期の気温は-7℃を下回っていなければならなく、又、一度凍れば良いという事でもなく、1~2月まで凍結と解凍を繰り返し続けなければならないのです。
ある記事で読みましたが、寒い朝に凍った葡萄を収穫するのは本当に大変な作業だそうです。
アイスワインは何処の国が良いの?
アイスワインと言えばドイツですが、この【アイスワイン】と名乗れるのはドイツとオーストリア・カナダしか名乗ることができません。
最近高い評価を得ているのがカナダ産のアイスワイン。近年温暖化の影響で欧州でのアイスワインの生産量は激減しています。そんな中、安定生産できているのはカナダのアイスワインではないでしょうか。
カナダ産の場合、VQAが認めた認定マークが付いていることが良質なアイスワインの基準と言えます。各国、地域にはワイン法というものがあり、フランスはAOC、イタリアではDOC、そしてカナダではVQAとなります。
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アイスワインの美味しい飲み方
アイスワインの適温は3度から8度が美味しく頂けると言われています。あまり冷やしすぎると香りが閉じてしまいますので冷やし過ぎにはご注意を。グラスも冷やしておくよりは常温の物を使用したほうが良いと思います。
量としては、下から1/3から1/4ほどアイスワインを注ぎ、口に含んだら舌の中央に含ませたほうが良いでしょう。人間の舌の中央部分は、程よい甘さを感じるには丁度良い部分だそうです。
アイスワイン まとめ
これほどの手間と時間がかかるアイスワイン。貴重で高級というのも頷けるような気がします。結婚記念日や誕生日など、大切な日に贈り物として送るのは如何でしょうか。
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