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美味しいワインを作るためには様々な要件を満たさなければなりません。

・作り手がどう言う趣旨でワイン作りに取り組んでいるか?(作り手の技術)
・土壌はワイン作りに適しているか?
・気候はワイン作りに適しているか?
・葡萄に対して日が当たる角度は適しているか?
・水はけは良いか?

等など様々な要件を満たした物がより美味しいワインとして市場に出るのだと思います。

例えば作り手が「美味しいワインを作る!」と言っても気候条件とか土壌条件が適していなければ良い葡萄は出来なく、寄って美味しいワインは出来ません。

要は「美味しいワインを作る!」と志す作り手は、間違いなく土壌、気候を意識しているのは間違いないと思います。この気候や土壌など自然がワインに影響を表す示す言葉として良く【テロワール】と言う言葉が出てきます。

 

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ワインと気候の関係

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まずはワイン用の葡萄を栽培する際に適した条件を簡単に上げると

・降水量が少ない
・日照時間が長い
・一日の寒暖差が大きい

と三つの条件が挙げられます。

1・ワイン用の葡萄は降水量が少ないほうが良い

ワイン用葡萄を育てる中で何事にも適正・適量がありますが、基本的に降水量は少ない方が良いと言われています。水分が多すぎると糖分が凝縮された良い果実をつけないので、あまり降水量が多くない方が良いでしょう。

ワイン用葡萄に望ましい降水量は年間500~800mm。ボルドーでは約830mm、ブルゴーニュは680mmの降水量があります。

収穫時期である秋、この時期雨の少ないカリフォルニアでは、葡萄が十分に熟してから収穫出来るためワインの品質は安定していると言われています。日本の代表的産地【勝沼】では年間1000mm以上の降水量で6月の梅雨、9月の台風など生産者の大きな悩みの一つでもあるみたいです。

2・日照時間が与える影響

葡萄は光合成をして糖分を作っていくので日照と温度を確保しなければいけません。高い糖度を得るためには生育期間中(北半球で4月下旬~9月頃)に1300~1500時間以上、日照する必要があります。

3・一日の寒暖差があった方が良い

葡萄を栽培する時、気候の寒暖差があった方良いでしょう。これは他の果物(例えばみかんとかも)を作るときも良く聴きます。寒暖差があった方が甘く色付きの良い果物がとれるそうです。

果実は、昼間に糖分を作りそれと同時に作られた糖分はエネルギーとして消費されます。温度が高いとエネルギー(糖分)消費も大きくなるので、夕方~夜に気温が下がれば果実の呼吸が低くなりエネルギー消費も少なくなる。蓄えられた糖分の消費を抑える事が出来るため、より甘味のある果実に仕上がるという事です。

 

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ワインと土壌との関係

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ワインと土壌について大まかに六つの地質に分けると

【粘土質】・・・厚みがありタンニンが豊富なワイン。
【石灰質】・・・酸味のある繊細なワイン。
【片岩質】・・・ミネラルが豊富ですっきりとした味わいのワイン。
【花崗岩質】・・・柔らかでバランスノとれた香り高いワイン。
【泥灰岩質】・・・しっかりとした力強いワイン。
【火山岩質】・・・スモーキーな香りを帯びた深みのあるワイン。

以上あげた地質には、いくつもの成分(カルシウムやマグネシウムなど)が含まれていて、その地質にどの成分が多く含まれているかでワインにも影響を与え、特徴がでるとも言われます。

ある日本人の造り手のなかで、日本全国の地質を調べて「ミネラル分が豊富な土地」という事で、長野県に決めた方がいるそうです。そしてそのワインを飲んだソムリエの方のコメントが「確かに塩っぽい感じがする」と言うのです。

この土壌に関しては様々な意見もありますが、ワインに関してどこまで影響をもたらすか神秘的な要素であるのではないでしょうか。

土壌・気候がワインの味に及ぼす影響 まとめ

ワイン用葡萄を作る時に、気候、水量、日照時間、土壌など非常にワインに与える影響は大きいです。毎年、同じ場所・同じ造り手が作るワインでも年代によって「今年は良いワイン」とか「この年のワインは当たり年」とか聞きますよね。

これは自然が葡萄(ワイン)に与える要素が非常に大きいからです。この自然がもたらす影響を【テロワール】と総じて言います。ワインの本とか見ると【テロワール】と言う言葉がよく出てきますのでこれを気に覚えて頂くと、よりワインに関する事が分かってくるかもしれませんね。

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