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近年、チリ産のワインが高いコストパフォーマンスを発揮し非常に注目されています。
そんな中フランスワインとチリワインを比較してみてどう言う特徴があるのか?
どう言う味の違いがあるのか探ってみようと思います。

 

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まずは生産地での歴史を比較してみよう。

持ち込まれた時期は何時ごろ?

まずはフランスから。フランスに葡萄が持ち込まれたのは紀元前6世紀と言われています。ローマの人がマルセイユに葡萄の木を持ってきてそこから栽培が始まりました。

一方チリは何時頃かといいますとフランスに遅れること16世紀、スペインの牧師さんが葡萄の苗木を持ち込んだのが始まりと言われています。歴史から見ると大分差がありますね。

どのように広がったの?

フランス(ヨーロッパ)ではワインは宗教とも強い繋がりがあり、キリスト教が普及するのと同時にミサ用で飲まれたワインが市民にも広がっていきました。

チリの葡萄の苗木は、乾燥に耐え水もそれほど必要がなく、地形的にも害虫に強かったので広い地域で栽培されました。
因みにスペインから持ち込まれた葡萄の品種はパイスと言う品種だそうです。

ワイン生産量が増え輸出へと

フランスでは12世紀になると各ヨーロッパ諸国に輸出が始まります。日本で言うと源氏物語とかその辺の時代です。歴史がありますね。ただ近年では、日本の輸入量がフランスを抜いてチリが1番になりました。(2015年)

歴史的に見ればフランスより日は浅いですがチリワインの持つポテンシャルの強さはこう言った所にも出ているような気がします。

フランスとチリはとても親密な関係だった!

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実はフランスとチリはワインに関しとても親密な関係を持っています。チリのワインの歴史でもつとも重要な時期が19世紀。

スペインから独立後(1818年)の19世紀、フランス系品種の導入と醸造家の渡来が今日のチリワインにとても大きな影響を与えたと言われています。

以前までは前文でも出てきましたがチリではパイスと言う葡萄が主流でした。1997年までもっとも多く栽培された品種でしたが、それ以降減少傾向にあります。

このパイスは高い繁殖力をもち環境にとても強いのですが、長期熟成タイプ・高品質ワインにはあまり向かないと言われた為です。そこで現在チリで主に活躍している葡萄がフランス系の品種となるのです。

チリのカベルネソーヴィニヨン、略して【チリカベ】これもフランス系になります。
そしてもうひとつ、丁度この時期フランスでは大変な事件が起きました。フィロキセラの発生です。この影響でフランスでは葡萄畑がほぼ全滅。自国で職を失った人たちが新大陸へと向かったのがチリでした。

チリの気候、土地(テロワール)は元々ワイン作りには適していてそこに優秀な作り手の技術と材料が揃ったのです。何か不思議な感じがしますよね。

 

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フランスワインとチリワインの味の違いは?

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さて冒頭にも書いた生産地のワインの【味の違い】・・・これは一言では言い切れないかも知れません。

フランスとチリに関しては歴史から見ても重なる箇所がありますし同じフランスでもボルドーとブルゴーニュでは全然違います。

もっと細かく言うとブルゴーニュの同じ畑から取れた葡萄でも作り手、年代によってこれ又違いが出てくると言う厄介な飲み物です(笑)だからこそ面白いのかもしれないですけどね!

私個人としては、チリワインは値段が安く(自由貿易協定により関税かかってないのと人件費が安いそうです)とても美味しいワインだと思いますので、普段飲むワインはチリ産のワイン。

何か特別な日の時は、フランス産のワインとそのシチュエーションによってワインを選ぶのが良いかも知れませんね。

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