シャブリは何処で造られているのか?
まずシャブリとは何処で作られているかと言うと、フランス・ブルゴーニュ地方の最北に位置するシャブリ地区と言う場所で造られます。私が住んでいたボーヌから北西100km以上離れた場所にあります。
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シャブリの原料となる葡萄品種は?
シャブリはブルゴーニュ地方にあります。フランスのワインは場所ごとに使用可能な葡萄品種が決められています。ブルゴーニュのワインは葡萄を1種類のみ(単一品種)で造ります。
基本的に赤ワインなら【ピノノワール】のみ。白ワインなら【シャルドネ】のみ・・・といった感じになります。(地区によっては、【ガメイ】やアリゴテなどもあります)
このような事からシャブリの葡萄品種は【シャルドネ】100%で造られます。
シャルドネは各国で栽培されているもっとも人気の高い葡萄です。栽培もしやすく、その土地、造り手の特徴を映し出す品種とも言われています。
暖かい地域のシャルドネは、コクがありトロピカルでフルーティなワインに仕上がり涼しい地域では、軽くてキリっとした酸が特徴でしょうか。
沢山ある地域で栽培されている【シャルドネ】そのシャルドネの魅力を一番発揮させる生産地がシャブリ地区とも言われています。
シャブリの美味しさを生み出すミネラル豊富な土壌!
シャブリ地区の土壌は、他の地域と比べて特徴があります。ここの土壌はジュラ期後期(恐竜の時代)に地層が成り立ったことによって牡蠣や貝殻の化石が転がっている石灰質の土壌になっています。
このシャブリ地区の土壌を【キンメリジャン】と言い、かつての海のミネラルがたっぷり含まれています。このキンメリジャンは、世界中探してもここだけだと思います。
キンメリジャンの土壌で造れたワインはミネナル感あふれるワインとなります。「ミネナル感ってどんな感じ?」と思われますが、例えば水を比較したとき海外の水、エヴィアンなど(硬水)はしっかりした厚みを感じ、日本の水は(軟水)は丸みを帯びたぼんやりとした感じを受けます。海外の水にはカルシウムやマグネシウムが多く含まれている為、こう言った成分の差が味わいとして変わってきます。この海外の水に表れる違いがミネラル感として表現されています
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シャブリ地区で作られる白ワインの味は・・・?
シャブリ地区の緯度は高く、ブルゴーニュ地方の中でもかなり寒い地域だと思います。上記にも書きましたが、「寒い地域の特徴としてキリっとした酸が特徴」を上げましたがシャブリで造られたワインもあてはまります!
シャブリ地区では、プラスアルファとして【キンメリジャン】と言う他の地域にはない事が他では出せないワインに仕上がります。
造り手によっても味わいが変わる【シャルドネ】。
例えば、オーク樽によって造られたワインは、シャブリの特徴を生かしつつ樽香をつけ風味を増す人や、逆にシャブリらしさを出すために、ステンレスタンクを使って樽香を避けミネナル感を表現する造り手など、同じシャブリ地区で造られたワインでも、様々な味わいのワインがあります。
皆さんも是非、シャブリの特徴を知りワインを飲み比べては如何でしょう?
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