ワインの特徴を識別する手段として様々な項目があります。
・その土地の気温
・土壌の性質
・その土地の気候条件
・葡萄の品種
・造り手の特徴
など様々ですが、今上げた土壌・気候条件・葡萄の品種・造り手の特徴は覚える事も多く中々入りづらいいかと思います。
今回は、土地の気温がワインにどのような特徴をもたらすか? をテーマに書いていこうかと思います。
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ヨーロッパで見る温暖→寒暖
ヨーロッパでは皆さんご存知の通り、各国でワイン造りが盛んです。ただ、どの国が暖かい地域でどの国が寒い地域なのか良くわからないと思いますので簡単に説明しますと
温暖 → → → 寒暖
スペイン→ポルトガル→イタリア→フランス→ドイツ
といった順で暖かい地域から寒い地域へとなります。
イタリアは縦長なので南の方が温暖でチリなどに近い味、北の方はフランスに近い味と識別すると良いのではないでしょうか。
温暖な地域はどのような特徴があるのか?
さて、温暖な地域で見る特徴ですが、まずワインは葡萄から作られます。故にその葡萄の出来具合がワインの特徴だと理解して頂ければ良いと思います。
暖かい地域は、日照量も多いく葡萄の成熟速度が早いため糖分を多く含んだ、熟した葡萄が出来ます。その為、フルーティーで甘みがあり、色も濃く酸味や渋みの少ない濃厚な味わいのワインになりやすいです。また糖分が多いと発酵も進み、アルコール度数も寒暖に比べ高い傾向が見られます。
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寒暖な地域で見られるワインの特徴
葡萄の仕上がり方がワインの特徴という事で考えると、寒暖な地域は温暖に比べ日照量は少ないです。成熟速度も比較的長く糖度も低くなります。
甘味が少なく、味が強すぎないため、酸味や渋みなどの他の味が感じやすく、複雑味があり風味が豊かなワインとなる特徴があります。
私が住んでいたボーヌと言う町は、決して気温が高い地域ではありませんでした。
そしてボーヌで作られるワインが、複雑味を感じるワインとして世界に高い評価を得られるのは、こう言った【テロワール】の影響を受けているからこそだと思います。
滞在中、南のローヌ地方に試飲しに行ったことがありますが、確かに温暖な地域ですのでフルボディのしっかりとしたワインが多かったのが印象ぶかかったです。
ヨーロッパでは、寒暖な地域としてフランス(アルザスなど)・ドイツを分類してみましたがこちらで見るワインの特徴として酸味のあるすっきりとした爽やかな白ワインが有名です。
私の大好きな造り手(自然派のジェラールシュレール)がアルザスでワインを作られていますが、この方のワインはお勧めですので是非飲んで頂きたいワインです♪
気温がもたらすワインへの影響 まとめ
ワインを選ぶ(特徴)材料として土壌の性質、葡萄の品種と様々な事がありますが、温暖地か寒暖地かでワインを分類して見る事が一番分かり易いかもしれませんね。
同じ品種の葡萄でも産地の違いで味が変わるので、飲み比べてみるのも楽しいです。自分好みのワインを選びやすくなると思いますので!
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