沢山種類があるワインですが、その場面、シチュエーションに合わせてワインをセレクトしたいものです。
今回ご紹介するワインは、大事な人に贈るのにピッタリなワイン! 【カロンセギュール】に関してお話しようかと思います。
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カロンセギュールはどこで造られているの?
カロンセギュールは、フランス、ボルドー地方のメドック・サンテステフ地区の一番北の畑で造られています。メドック地区はボルドーの中でも高級ワインを最も多く産する地区。そのメドック地区にサンテステフがあります。
サンテステフの土壌は、メドックの中では粘土質の多い土壌で、ワインのタイプとしては重くがっしりしたタイプの物が多いです。(カロンセギュールが作り出される畑は、粘土質に加え石灰が混ざり合う泥灰土と呼ばれる土壌です。)
カロンセギュールのエチケット(ラベル)は、ハートをモチーフにされていて、とても可愛らしい印象を受けますが、豊満で力強い長期熟成に向くワインです。因みにカロンとは、ローマ時代に使用された材木運搬船で、セギュールはオーナーの名前だそうです。
カロンセギュールはどんな味? どんな品種で造られてるの?
カロンセギュールの品種は、カベルネソーヴィニヨン・メルロ・カベルネフラン3種類使い、この周辺で造られるワインと比べるとメルロの比率が高いのが特徴です。(このように異なる品種を調合、ブレンドする事を【アッサンブラージュ】と言います)
特徴としてはラベルが持つ印象とは違い、深みのある古典的な筋肉質タイプの力強いワインでブラックチェリー、スモーク、カシス、熟したベリーなど、どっしりとしたワインです。
このワインの飲み頃は、収穫後8年から30年と熟成してから飲むのが良いと言いますので、その年の物を購入したら長く寝かせ、月日を共に過ごすタイプのワインだと思います。
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セギュール公爵の思い。シャトーの秘密。
昔、カロンセギュールの畑を所有していたのは、セギュール公爵と言う人物でした。当時セギュール公爵は、ラフィット・ラトゥール・ムートンなど多くのシャトーを所有していてルイ15世から」「ぶどう王」称号を言い渡さ得たほどのワイン好きの公爵だったそうです。
その公爵が、どの一流シャトーよりも一番思いを寄せていたのが【カロンセギュール】。彼の言葉に「われラフィットやラトゥールをつくりしが、わが心カロンにあり」と言って友人を驚かせたぐらいです。
しかし、当時ラトゥールなど格付け1級のワインがカロンセギュール3級のワインに優っていた事はなかったでしょう。ではなぜセギュール公爵はここまで思いを寄せていたのか・・・
それは、このシャトーの所有者が妻であり、その愛情の言葉が「われラフィットやラトゥールをつくりしが、わが心カロンにあり」と言わせたのかも知れません。こんな思いがあるワイン。やはり大切な時に送りたいですよね。